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【初任者講習レポート】確かな知識と操縦技術でドローンを活用!佐賀東部林政協議会様

佐賀東部林政協議会様に向けてドローン初任者講習を実施しました

佐賀県東部農林事務所様からご依頼いただき、2022年10月にドローン講習を実施しました。

場所は富士町にある合宿施設、SAGA FURUYU CAMP。

今回は、ドローンに触れた事のない方向けの講習ということで、ドローンに関する基本的な法規制、機体のセットアップについての学習や操縦技術の習得だけではなく、林業という業務内容に沿った活用事例の紹介もプログラムに追加しました。

講習スケジュール

10:00~12:00 座学講習:ドローンに関わる法規制やライセンス制度、用途に合わせた様々な機体について
12:00~12:30 座学講習:機体やその他周辺機器に関する基礎知識、セットアップ方法について
12:30~13:00 座学講習:操縦アプリに関する基礎知識についての座学講習
13:00~14:00 お昼休憩
14:00~16:00 実技講習:飛行練習

午前中はSAGA FURUYU CAMPにて座学の講習。ドローンについての基礎知識を習得し、操縦者としての心構えを身に着けます。

午後は同施設が運営する山村広場グラウンドで実技講習。サッカーグラウンド1面分の面積があるため、障害物をストレスに感じることなく、初心者でも安心して飛行練習が可能です。

まずは基礎知識を学習

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はじめにドローンに関わる法規制やライセンス制度について学習します。
飛行場所や飛行方法には、いくつものルールが存在するため、飛行技術を学ぶ前に必ず身につけておきましょう。

厳しい取り締まりのあるドローン飛行。申請が必要な飛行をする際の具体的な手続きや、12月からスタート予定の国家ライセンス制度についても詳しくご紹介させていただきました。

DJI Terra(ディージェーアイ テラ)の機能や実際のデータ分析結果を見ながら、林業における今後のドローン活用について紹介

林業・林産業に携わる皆さんに向けて、DJITerraをご紹介。
DJITerraとは地形を撮影し土地の大きさを計測したり、木の本数を調べることが出来るなど、環境分析とデータ化に特化したマッピングソフトウェア。現場でとったデータを現場で解析できるのも魅力です。

リアルなデータ分析結果を目にして、大変興味を持たれていました。本講習が、ドローン活用のゴールを明確にするためのヒントになれば幸いです。

機体のセットアップや周辺機器の管理など、ドローンを扱う上での注意点や責任について丁寧にレクチャー

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機体やその他周辺機器に関する基礎知識、セットアップ方法などを班に分かれて学習します。日々の点検や飛行前チェックを怠ると、事故の原因になりかねません。実際の事故例もご紹介しながら、ドローンの危険性や扱う上での責任を学んでいただきました。

初めて機体に触れる方も多くいらっしゃいましたが、「意外と重い」「こんなに小さなプロペラで飛ぶなんて驚きです。」「飛ばせるか不安だ。」といった意見が出てきました。

操縦アプリの理解度を高め、機体内部の変化にも素早く対応できるようになりましょう

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小さな機体でも、中身はとても高性能なドローン。その操縦アプリに備わっているのは操縦機能だけではありません。機体を制御するIMUやコンパス、バッテリー温度やナビゲーション設定など目に見えない情報が沢山詰まっています。

多くの確認項目がありますので、実際に講師がアプリを操作しながら1つ1つ丁寧にご説明します。機体アプリへの理解度を高めることで、いち早く機体の不具合に気付き、不測の事故を防ぐことができます。

実践的な飛行練習!安全かつ安定した飛行を目指します

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午前の座学講習を終え、午後はいよいよ実践的な飛行練習!普段はサッカーやラグビーにも使用されている山村広場グラウンドへ移動し、飛行技術を磨きます。初めての操縦に緊張される方も多いですが、飛行中は経験を積んだスタッフが隣で常時サポートします。

シミュレータを使用した実技講習を行うスクールもありますが、HI-ZEN DRONE SCHOOLでは野外で実機を使用します。ドローンのプロペラが回転し、初めて飛び立つ瞬間は、一番ドキドキするかもしれません。操作を誤った場合でも、スタッフが軌道修正できる体制をとっているのでご安心ください。

飛行直前の必須事項。操縦アプリでセットアップや安全確認を行います

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安全な飛行のために確認しておくことは沢山あります。

たとえば「コンパスキャリブレーション」。機体内部には「コンパス」という方位磁石のようなものが内蔵されていますが、キャリブレーションを行うことで機体が正しい方位を認識出来るように調整します。受講者の方にも、実際にコンパスキャリブレーションを体験していただきました。

その他にも、操縦アプリを用いて機体の状態をチェックし、飛行するロケーションの危険ポイントを目視確認するなど、飛行前のルーティーンを学びます。

基礎的な飛行から、応用編まで。飛行技術を磨きます

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まずはGPSを有効にしたPモードで、機体を動かすことに慣れることから。安全な速度で正確な方向へ機体を動かすことは簡単なように思えて意外と難しいものです。まっすぐに飛ばしたり、円を描いてみたりしながら機体を制御する感覚を掴みます。

Pモードでの飛行の後は、GPSやビジョンセンサーを遮断したAモードへレベルアップ!難易度も格段に上がり、「Aモードになった途端、思うように操作できなくて難しい」という方も。しかし機体がどんな挙動をしても冷静に対応できるように、Aモードで飛行技術を磨くことも大切です!同じドローンでも、苦手な操縦は人それぞれ。1人1人の操縦技術に合わせた飛行のアドバイスや、講習後の練習方法についてもレクチャーを行います。

最初は機体を起動するだけで緊張していた受講者の方も、飛行練習を経て最後には落ち着いて飛行が出来るようになりました。

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こちらの写真は講習中にドローンで撮影したもの。受講者の方に撮影していただきました。人工芝の質感や背後に見える山の木々まで綺麗に映っていますね。

確かな知識と技術を習得し、安全な飛行を

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受講者の皆様の声をご紹介します。

  • 機体は所有しておらず、触れたこともありませんでしたが、丁寧な講習内容で理解が深まりました。
  • 法規制や飛行に関する規則が意外と多く、勉強になりました。
  • 午前中の座学講習で機体を操縦する責任や事故について知った際には安全に飛行できるか不安でしたが、午後の実技講習では常に講師の方が横にいたので安心して飛行させることができました。
  • DJITerraの紹介が興味深かったです。私たちの普段の業務にも活用できるほどのドローン技術が進歩していることに驚きました。

振り返り

今回はドローン初任者に向けた講習ということで、ドローンに初めて触れる方が多くいらっしゃいました。SKYINNOVATIONの講習では、操縦練習だけでなく法規制やセットアップなどのドローンを扱う上での責任についても学んでいただきます。「責任」と聞くと重い印象になるかもしれません。しかし講習を通し、1人の操縦者として確かな知識と操縦技術を身に着けることで、ドローン活用の可能性を実感していただければと思います。

また、SKYINNOVATIONでは初任者講習だけでなく中級者講習のご相談も受付中です!事前に業務内容や今後のドローン活用についてヒアリングさせていただいた内容をもとに、講習を実施いたします。お気軽にご相談ください。

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