Information ドローンお役立ちコラム

【図解】飛行日誌の作成方法について解説

航空法の改正により、2022年12月から義務化された飛行日誌について、みなさん胸を張って「運用できている!」と言える自信はありますか?

特定飛行(DID、夜間飛行、目視外飛行、30m接近飛行など)を行う場合、飛行日誌を携帯していないと、10万円以下の罰金に課せられます。
特定飛行を行わない場合、作成や携帯は義務ではありませんが、もしもの時、原因特定や要因分析などに活用できるので、日常的に作成することを推奨されています。
自分の飛行経験を証明する書類にもなるので、作成するメリットは大きいと思います。
これからドローンの運用を始める方はもちろん、ベテラン勢の方々も、新たな運用体制を整えるため、飛行日誌について丁寧に解説していきたいと思います。

飛行日誌は3種の書類の総称

「飛行日誌」は、3種の書類の総称です。

  • 飛行記録
  • 日常点検記録
  • 点検整備記録

国交省のサイトからフォーマットや詳細を確認できます。

https://www.mlit.go.jp/koku/content/001574394.pdf

この3点セットは、1機体ごとにそれぞれ作成します。
例えば、3機保有している場合は、全部で9つの書類を作成する必要があるということです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

飛行記録

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飛行記録とは、飛行した場所、時間などをまとめた資料です。 入力するタイミングは飛行後。
1飛行ごとに入力が必要です。
「1飛行」の定義は、「ドローンの電源を作動させた後、出発地から離陸させ、目的地に着陸後、電源を停止させた時まで」です。
厳密にいうと、1飛行後に、バッテリー交換のため一度電源を切り、バッテリーを入れ替えて再度飛行しようとする場合は、2飛行目となります。
それでは、飛行記録の各事項を見ていきましょう。

無人航空機の登録記号

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機体登録時に発行された、JUからはじまる登録記号を記入します。
100g以上の無人航空機は、必ず機体登録の義務があります。

飛行年月日

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飛行を行った年月日を、西暦で記入します。

飛行させた者の氏名

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操縦者の氏名を記入します。無人航空機技能証明を持っている場合は、氏名に加えて技能証明書番号も記入します。

飛行概要

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何のために飛行させたのか、目的と、経由地等の情報を記入します。

(例) 飛行目的:空撮、報道取材、警備、農林水産業、測量、環境調査、設備メンテナンス、インフラ点検・保守、資材管理、輸送・宅配、自然観測、事故・災害、趣味、研究開発、など

特定飛行を行った際には、対象となる飛行形態も合わせて記入します。

(例) 空港周辺、地表又は水面から150m以上の高度、人口集中地区(DID)上空、夜間、目視外、30m接近飛行、催し場所上空、危険物輸送、物件投下の飛行など

離陸・着陸場所

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離陸地点の経度と緯度(世界測地系)または正確な位置が把握可能な地名・固有名称等の情報を記入します。

(例)地名の場合:都道府県名+市区郡名+町村名(必要に応じて丁目・番地等のより詳細な情報)を、固有名称の場合は〇〇運動場、〇〇公園、〇〇工場等の情報

離陸・着陸時刻

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離発着した時刻を、24時間制(0:00〜23:59)の1分単位で記入します。なお、日をまたいだ飛行を行った場合は、それがわかるように記入してください。

飛行時間

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離陸から着陸までに要した時間を、1分単位で記入します。

総飛行時間

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これまでの飛行時間をすべて合算した、積算飛行時間を1分単位で記入します。

飛行の安全に影響のあった事項

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飛行の安全に影響を及ぼした場合、または及ぼすおそれのあった場合は、その内容に加えて当該事象にかかわる飛行前後の状況についても記入しましょう。

記事

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無人航空機の飛行に係る不具合事項が発生した場合、その内容およびそれに対する処置の内容を記入してください。

    • 発生年月日:不具合事項が発生した年月日を西暦で記入します。
    • 不具合事項:不具合事項の内容(概要)を記入します。
    • 処置その他:不具合事項に対して、おこなった処置の内容(概要)を記入します。
    • 確認者:不具合事項に対する処置の内容の確認を行なった者が記名してください。

飛行記録に関する項目は以上です。後日まとめて記録しようと思っても、かなり詳細な項目もありますので、1フライト毎に記録するクセをつけましょう。

日常点検記録

日常点検記録は、「飛行の前と後」に行います。 国交省から配布されている様式を例に見ていきますが、メーカーが指定している様式がある場合はそちらを使用してください。

無人航空機の登録記号

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飛行記録と同様の、機体登録時に発行されたJUからはじまる登録記号を記入します。

結果

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それぞれの点検項目に対し、点検結果を「正常」または「異常」と記入します。

備考

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日常点検に関しての補足事項を記入します。

特記事項

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日常点検において発見した不具合事項等を記入してください。また、飛行後点検を行った場合は、「飛行後点検:異常なし」等の結果も記入が必要です。 なお、日常点検で発見した不具合に係る整備処置等の実施記録については、後述する「点検整備記録」へ記録します。

実施場所

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日常点検を行なった場所、年月日(西暦)、実施者を記入します。

点検整備記録

点検整備記録は、飛行日誌の中では一番頻度が少ない書類です。 「定期的な点検、修理、改造」を行なった時に記録します。定期的な点検とは、メーカーが定めている点検推奨時間、それらがない場合は、飛行マニュアルに従って20時間毎に行います。

無人航空機の登録番号

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JUから始まる登録番号を記入しましょう。

実施年月日

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点検作業を開始した年月日を西暦で記入します。

総飛行時間

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表の下部にも「※」の注意書きがありますが、機体認証を受けている機体の場合は、前回の機体認証に係る検査を受検するにあたって実施した点検整備以降の総飛行時間を記入してください。 機体認証を受けていない無人航空機の場合、点検整備作業を実施した時点での総飛行時間を記入しましょう。

点検、修理、改造及び整備の内容

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実施した内容を記入しましょう。

(例)
  • 装備品等の交換記録(交換された部品名、部位等)
  • 定期点検の実施記録
  • 空撮用カメラ、薬剤散布装置等の取付け、取卸し記録
  • その他点検整備等の記録

実施理由

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点検整備を実施した理由を記入します。

実施場所、実施者

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点検整備等を実施した場所と実施者を記入します。

その他特記事項(備考)

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次回予定している直近の点検整備等の実施期限に関しての補足事項を記入します。

飛行日誌の共通ルールまとめ

  • 機体ごとに作成しましょう
  • 記録と保管は、ドローンが登録されている間、継続して実施しましょう
  • 所有者の変更や、使用者の変更があった場合は、「飛行記録における総飛行時間の情報」「日常点検記録の全部」「点検整備記録の全部」を受け渡さなければいけません
  • 記録は、黒色または青色のボールペン、もしくは電子的な記録でなければいけません
  • 飛行時に、飛行日誌を携行しなければいけません

以上の内容をしっかりと運用できるようにしましょう。

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