Information ドローンお役立ちコラム

ドローン飛行における補助者の役割とは?

ドローンの業務活用が広がる中で検索されることが増えているキーワードが、「ドローン 補助者 必要?」「補助者 不要 条件」といった内容です。

実際の現場でも、

  • 補助者は必ず配置しなければならないのか?
  • 国家資格があれば不要になるのか?
  • どんな役割を担うのか?

といった疑問をよくいただきます。

本記事では、ドローン飛行における補助者の役割、必要なケース、求められるスキルまで、実務目線で詳しく解説します。

ドローン飛行における「補助者」とは?

補助者とは、操縦者とは別に配置され、安全確保を担う地上要員のことです。

日本の無人航空機の運用ルールは、国土交通省が定めており、飛行形態やリスク内容に応じた立入管理措置のひとつとして補助者の配置が求められます。

なぜドローン飛行に補助者が必要なのか?

操縦者は常に多くの情報を処理している

操縦者は、

  • 機体の姿勢・高度・速度
  • バッテリー残量
  • 風の影響
  • 映像確認
  • 飛行ルート

など、複数の情報を同時に管理しています。

特にモニターを見ながらの飛行では、視野が限定されます。そのため、地上で起こる予期せぬ事態への対応が遅れる可能性があります。

補助者は"もう一つの目"

補助者は、

  • 人や車両の接近
  • 立入禁止区域への侵入
  • 上空の他機接近
  • 想定外の環境変化

を監視します。

つまり、補助者は事故を未然に防ぐためのリスク発見担当者ともいえます。

ドローンで補助者が必要なケース

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以下のような飛行では、原則として補助者の配置が求められるケースが多くなります。

目視外飛行

操縦者が直接機体を目で確認できない飛行では、周囲監視の難易度が一気に上がります。
目視外飛行では、

  • モニター映像のみに依存する状態
  • 建物や地形による死角の発生
  • 地上の第三者の動きが把握しづらい

といったリスクが存在します。

このとき補助者は、

  • 飛行エリアおよび落下想定範囲の監視
  • 想定外の侵入者の確認
  • 他航空機の接近監視

を担います。

夜間飛行

夜間飛行では人の動きが見えづらい、障害物の認識が困難、距離感が狂いやすいなど、視認性が低下します。
操縦者は機体灯火を頼りに飛行しますが、地上状況の把握はより困難になります。
補助者が地上で監視することで、

  • 歩行者の接近
  • 車両の侵入
  • 予期せぬ環境変化

を早期に察知できます。

人口集中地区(DID)での飛行

住宅地や市街地では、通行人、自転車、車両などの突発的かつ想定外の動きが発生します。
仮に立入管理措置をとっていても、「想定外の人の動き」はゼロにはなりません。
補助者は、立入禁止範囲の監視や落下想定範囲への侵入防止を担い、事故リスクを低減します。

催し場所上空での飛行

イベントやお祭りなど、不特定多数が集まる場所での飛行は、高リスクな飛行形態の一つです。人口集中地区(DID)での飛行と同じく、想定外の人の動きが発生します。操縦者だけでこれを管理することは難しいため、補助者の配置が求められます。

つまり、第三者リスクがある飛行=補助者が重要というのが、基本の考え方です。

国家資格があれば補助者は不要?

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よくある誤解ですが、国家資格=常に補助者不要になるわけではありません。
国家資格は操縦者の技能証明であり、現場の第三者リスクをゼロにするものではありません。
飛行リスクがある限り、補助者の配置やその他の安全措置は引き続き重要です。

補助者の具体的な役割

① 周囲の安全監視

全方向の監視を行い、危険を早期発見。

② 第三者への声かけ・誘導

立入禁止エリアへの侵入を防止。

③ 操縦者への即時報告

「北側から歩行者接近」など、具体的に伝える。

④ 立入管理措置の補完

コーン・看板・警備員などの対策が機能しているか確認。

補助者に求められるスキル

補助者は誰でも務まるわけではありません。飛行計画の理解、リスクポイントの把握、冷静な判断力、緊急時対応の知識などのスキルが必要です。操縦者+補助者を含めたチーム体制の構築が安全レベルを左右します。

まとめ|ドローン飛行における補助者は必要か?

ドローン飛行における補助者は、単なるサポート要員ではなく、安全運航体制を構築するうえで欠かせない存在です。

特に業務利用が増えている現在では、「操縦者一人で飛ばす」という考え方から、「チームで安全を管理する」という運用意識への転換が求められています。

目視外飛行、夜間飛行、人口集中地区での飛行、イベント上空での飛行などは、いずれも操縦者の視認能力だけでは安全管理が難しい飛行形態です。こうした状況では、周囲監視・声かけ・即時報告を担う補助者の存在が、事故防止の実効性を大きく高めます。

また、立入管理措置(コーン・看板・区画設定など)を実施している場合でも、それだけで第三者の侵入を完全に防ぐことは困難です。実際の現場では、想定外の進入や突発的な行動が発生することも珍しくありません。こうした"想定外"に対応できるのは、人の判断と監視であり、その役割を担うのが補助者です。

ドローンの性能や自動化技術は年々進化していますが、最終的に安全を担保するのは人の監視力と判断力です。補助者は、操縦者の死角を補い、第三者の安全を守り、現場全体の状況を俯瞰する"もう一人の安全責任者"として機能します。

したがって、補助者の配置は「義務か任意か」という形式的な判断ではなく、リスクに応じて主体的に講じるべき安全対策と捉えることが重要です。

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