Information ドローンお役立ちコラム

2025年1月6日、「無人航空機操縦者技能証明に係る行政処分に関する基準」が発表されました。 施行日は2月1日。技能証明の保持者はもちろん、これから取得したいと考えている方も必見の内容です。 「知らなかった」では済まされない重要事項ですので、一緒に読み解いていきましょう。

違反点数の計算方法

今回発表された表は4種類あります。まず、違反点数の基準となるのが「点数表」です。

点数表の内容に対して、行為者の意識や態様により、加重や軽減措置がなされます。

別表1「点数表の点数」±別表3「個別事情による加減表」で計算した点数を、別表2「処分等区分表」に当てはめます。「技能証明の効力停止」は、無人航空機・限定変更の種類にかかわらず、すべての種類において処分が下ります。

ただし、第三者の死亡、重傷又は複数の第三者の負傷の結果が生じた場合は、違反点数にかかわらず、技能証明の取消又は技能証明の効力の停止の処分となります。

複数の処分事由に該当する場合

複数の違反を起こした場合、各処分の項目に対応する点数を合計した上で、「個別事情による加減表」を勘案し、違反点数が決定されます。

過去に処分を受けている場合

過去に処分履歴がある場合は、別表1「点数表の点数」±別表3「個別事情による加減表」で計算した点数に、別表4「過去に処分等を受けている場合の取扱表」の点数を加重したうえで、決定されます。

ただし、過去に処分を受けた日が、今回の処分の5年より前である場合は、点数の加重は行われません。（複数回処分を受けている場合は、最後に処分を受けた日が適応されます）

まとめ

あまり想像したくありませんが、実際に処分を受ける場合、処分者の氏名、処分の理由や内容を、書面または電磁的方法にて指定試験機関へ通知される流れとなります。（口頭注意を除く）
公表された資料はこちらからご確認いただけます。 冒頭にも書きましたが、これらの基準は2025年2月1日から施行されます。今一度、点数表の「処分事由」にしっかりと目を通し、安全安心な飛行を行うよう心がけていきましょう。