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現役インストラクターが教えるドローン撮影テクニックとコツ7選!

7つのドローン撮影テクニックをご紹介

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ドローンの操作に慣れてくると、いよいよキレイな動画を撮影したい、と思う方も多いのではないでしょうか?

しかし、いざカメラを回してみると、何を撮りたいのかボヤッとした印象になったり、肝心なところでカメラを操作してしまい、ガタつく映像で景色が台無しになったり、と失敗も付き物。

撮影で一体何を撮りたいのか整理するのはとても大切な事ですが、他にも自分で撮影した動画が面白くない、もっと多彩な撮影パターンが欲しいという時に試してみてほしいテクニックをご紹介します。

撮影テクニック1:前進・後退

まずは、基本的な動きである前進と後退をマスターしましょう。CMなどで使用される映像も、多くはシンプルなこの動きではないでしょうか。

ゆっくりと一定のスピードで動かすことができれば、次は高さの軸を加えてみてください。 地上ギリギリで前進する映像と、100m程の高度で後退する映像は、動きは単純ですが、ドローンならではの滑るような映像を存分に楽しめると思います。

慣れてきたら、前進しながら上昇してみたり、そのロケーションが魅力的に見えるパターンを探ってみてください。

ポイントは、リモコンのスティックをやさしく操作すること。ゆっくり安定した動きの方が、見やすくきれいな映像に仕上がります。

また、コースにもひと工夫加えてみましょう。被写体に向かって前進する際に、木々などをあえて通り抜けてみたり、橋の下を低空飛行で前進してみたりすることで、いつもと少し違う、見た目のバリエーションが増えるでしょう。

撮影テクニック2:斜め

前進・後退ができるようになったら斜めにもチャレンジしてみましょう。単純に斜めに移動するだけでもいいですが、旋回しながら斜めに上昇する、など、前進・後退・高さ・斜めの動きを掛け合わせながら撮影してみてください。

操作も複雑になると、リモコンのスティック操作も慎重に行う必要があります。集中力を保ちながら、チャレンジしてみましょう。

撮影テクニック3:パン

あまり聞き慣れない言葉かも知れませんが、ドローンをある程度の高さまで上昇させ、360度回転する動きです。

ドローンならではの風景が楽しめると思います。海の上などでは景色に変わり映えがしないため、建物や崖など、景色に変化があるほうが見応えのある映像になると思います。

撮影テクニック4:横移動

こちらも非常にシンプルな動きですが、映画のような映像が撮影できます。景色を追ってもいいですし、水平に動く対象物を追尾するのも面白いでしょう。

撮影テクニック5:俯瞰

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ドローンならではの視点を活かせるのが俯瞰での撮影です。 ドローンを上昇させ、カメラを真下にむけて撮影します。静止画でも映えますが、俯瞰のまま上昇・下降したり、回転を加えてみたりしてみると、映像に変化が生まれますよ。

撮影テクニック6:チルトアップ、ダウン

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ドローンのカメラを上下に動かし、目線を変えることができます。

低空飛行の状態で、上を見上げるようにカメラの角度をあげたり、150m程の高さから下を見下ろすようにカメラを下に向けてみたり。 対面で自撮りの状態から、ドローンを遠ざけて俯瞰の角度にする、などのパターンが考えられます。

なお、飛行中にカメラを動かすと、映像がぶれるので難易度高め。ゆっくりカメラを操作するのがコツです。 カメラ操作のガタつきは後ほど編集でもなかなか修正し辛いので、慎重におこなってください。

撮影テクニック7:ノーズインサークル

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ノーズインサークルとは、被写体を中心に、ドローンの正面を常に被写体に向けたまま360度旋回する撮影方法です。

岬に立つ灯台などを中心に旋回してみたり、アーティストのミュージックビデオなどでも使用される手法です。 ちなみに、DJI CAMPの試験コースにもなっています。

自動で撮影できるモードの紹介

前述した撮影テクニックは、カメラの映像を意識しながらドローン本体の操縦を行う必要があるため、あくまでドローンの基本操作ができることがベースとなります。

初めのうちは難しいと思いますので、慣れないうちは自動で撮影できるモードを使用してみましょう。

クイックショットインテリジェントフライトモードと呼ばれるもので、DJI製ドローン等に搭載されている、通常のスティック操作では難しい撮影を、機体側がサポートしてくれる機能です。

DJI JAPANの公式youtubeチャンネルにて、クイックショットの説明がありますので参考にしてみてください。

DJI Mini 2|クイックショット(JP字幕)

なお、障害物センサーが搭載されていない機体もありますので、障害物のある場所での撮影はやめておきましょう。 危険を感じたら、速やかにミッションを中止するなど、安全に配慮してくださいね。 それでは、簡単に自動撮影モードの中から8つをご紹介します。

ドローニー

被写体を中心に、斜めに上昇しながら撮影。自撮りの体制から、周りの風景を取り込みたい場合に有効です。

注意点:ドローンが斜め後ろへ飛行していくので、ドローンの後方に広いスペースが必要です。筆者は以前、十分なスペースを確保できておらず、ドローンの進行方法にあった木にガサガサッ!と突っ込んだ経験があります。とほほ。

サークル

被写体を中心に、カメラが常に被写体をむいたまま、360度周りながら撮影します。

注意点:こちらも、被写体を中心にコンパスのようにドローンが回るので、360度スペースが必要です。

ヘリックス

被写体の周辺を螺旋状に撮影するモードです。

DJIの公式説明動画もご参考に。

ロケット

ターゲットを見下ろすように設定高度まで上昇し、俯瞰での撮影が可能です。

注意点:ターゲットの頭上に(若干前進しつつ)上昇する為、頭上の障害物が無いか確認する必要があります。

ブーメラン(コメット)

ドローンをブーメランに見立てて飛んでいくイメージです。ターゲットを中心に斜めに上昇しつつ半円を描き、残りの半円は高度と距離を戻していきながら撮影を行います。

アステロイド

言葉で表現しても伝わりづらいと思いますが、最後に地球のような球体になるユニークな撮影方法です。

被写体を中心に、斜めに上昇しながら撮影し、上空でパノラマ撮影します。降下後にアプリでの逆再生処理がおこなわれ、球体パノラマ撮影からドローニー撮影を合成したような映像になります。

マスターショット

DJI Air 2Sから搭載されたインテリジェントフライトモードです。

タップするだけでシネマティックなドローン映像を撮影できます。動画の編集や音楽の設定がわからなくても、自動で撮影シーンを認識し、複雑な飛行経路を作成、そして編集もこなし、完璧な動画を完成させてくれます。

撮影後に、20種類以上あるテンプレートの中から好きな物を選ぶだけという手軽さです。

アクティブトラック

様々な方向から移動する被写体をトラッキングできます。走る車、自転車など、表現の幅が広がります

どの撮影モードにも共通していますが、余裕をもったフライトエリアが必要です。

機体によって、障害物検知の範囲が異なります。センサーが横移動に対応していない機体の場合は、緊急時には一時停止をタップする必要があります。

万が一、飛行を続けるのが危ないと感じた時にすぐ中止ができるよう、"一時停止ボタン(RTHボタン)"に指をかけて飛ばすようにしましょう。

理想の瞬間を取り逃がさないよう、録画ボタンは何秒か早めにタップするのもコツです。

まとめ

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いかがでしたか。ドローンの楽しみは、機体を自在に操るのと同時に、魅力的な映像を手軽に撮影できるところだと思います。趣味として一眼レフカメラを手に取るように、ドローンも選択肢として候補に上がる世の中になればいいなと思います。ルールが複雑で免許制度などよくわからない!という方は、ぜひ一度お問合せください。すぐに料金が発生するようなことはありませんので、お客様の状況やご相談に合わせたご提案ができればと思います。

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