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【保存版】ドローン購入後のフローまとめ。許可なしで飛ばせる場所の探し方(九州・佐賀編)

ドローンを購入し、いざ飛ばそう!とすると、多くの規制があることに気づくと思います。

  • 法律があるらしいけど、調べてもよくわからない
  • 本やサイトを見たけど、結局どこで飛ばしていいの?
  • 人のいない公園なら飛ばせるの?

など、疑問だらけで、練習する場所を見つけるのも一苦労ですよね。

「知らなかった」ではすまない法律もあり、日々ルールが改定され続けているドローンの世界。

ドローンパイロットとして自信をもってフライトできるよう、ドローンの購入後のやることリストをまとめてみました。(2022年9月時点の情報です)

ドローンの購入後にやることリスト

機体チェック

まずは購入した機体に問題がないかチェックしましょう。初期不良の場合は速やかにメーカーに問い合わせ、対応してもらいましょう。初めて手にする機体の場合は、不具合なのか判断するのも難しいと思いますので、相談できる仲間やパイロットがいると心強いですね。

機体登録

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2022年6月から義務化された制度で、ドローン本体とバッテリーの合計重量が100g以上の場合は機体登録が必要です。通販などで購入した数千円のトイドローンももちろん対象。

オンラインや郵送などで手続き可能で、申請には一番安い方法で1機あたり900円かかります。

ドローンを飛行させる前に、予め登録する必要があり、手続きに時間がかかる場合もあるため、機体購入時に登録することが推奨されています。

リモートID機器の取り付け(外付け、内蔵タイプ)

こちらも2022年6月から義務化されました。リモートID機器の搭載を免除されるのは、2022年6月19日までに機体の事前登録を済ませた場合や、係留飛行の場合などです。

こちらも100g以上のドローンが対象となります。外付けのリモートID機器は2万円以上しますので、機体の価格を上回る場合もあるかもしれませんね。

内蔵タイプの機体もあります。DJIの機体は、ファームウェアのアップデートによりリモートIDの対応が可能となる機種が発表されているので、これからドローンを購入する方はこれらを選択するのがオススメです。

その他のメーカーも、順次対応していくような流れのようなので、リモートID内蔵化は購入時の大きな判断材料の一つとなってきます。

保険加入手続き

車と同様、ドローンにも保険があります。どんなに操縦に気をつけていても、通信トラブルや鳥との接触など予期せぬ事故に見舞われる可能性はゼロではありません。

保険の種類は大きく分けて2種類。「機体保険」と「賠償責任保険」です。法人向けと個人向けに分かれている場合が多いですが、注意したいのは、個人が撮影した映像をSNSなどに公開すると「業務」扱いとなり、個人向け保険では保証されません。SNSなどに映像を公開したい人は法人向けの保険を選びましょう。

ざっくりとですが、補償額が1億円以上で、示談交渉サービスがあると安心です。

DJIの機体は、購入後1年間無料で加入できる「DJI無償付帯賠償責任保険」があります。

アプリのインストール

機体の用意ができたら、連携するアプリをインストールしていきましょう。ドローンをコントロールする純正アプリはもちろん、気象情報や飛行可能な場所がチェックできるアプリなどもまとめて用意すると便利です。

代表的なアプリはドローンフライトナビです。アプリ内の地図に、飛行制限区域が色分けで表示されるので一目でわかりやすい設計となっています。日の出・日没時間も反映されているので、うっかり夜間飛行に該当しないよう目安にもなります。

ドローンを飛ばしてみよう!許可なしで飛ばせる場所はどこ?

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ドローンを飛ばす準備ができたら、実際にフライトさせてみたいですよね!

下記を前提に、飛ばせる場所を探してみましょう。

  • 高度150m以下で飛行する(そんなに高く飛ばす勇気ないです)
  • 空港の周辺で飛ばさない(飛行機に迷惑かけたくありません)
  • 緊急用務地区で飛ばさない(消防や警察の邪魔したくありません)
  • 人口集中地区で飛ばさない(アプリで事前にエリアを確認します)
  • 官邸や原子力発電所の周辺で飛ばさない(誰にも迷惑かけたくないです)
  • 飲酒していないこと(言うまでもありません)
  • 日中の飛行であること(夜の暗闇では飛ばしません)
  • 目視の範囲内の飛行であること(目を離すなんて怖くてできません)
  • 人や車、物件などから30m以上離れていること(ぶつけたら怖いのでできるだけ距離をとりたいです)
  • イベントで飛行させない(むしろ人混みから離れたいです)
  • 危険物輸送しない(何も運びません)
  • 物件投下しない(何も落としません)
  • 主要幹線道路の上空、電車線路の上空、高速道路の上空は横断禁止(DID地区外でも)

前提条件が長くなってしまいましたが、かみ砕いてみると当たり前のことが書いてありますので、難しいことではないでしょう。

自宅の庭は飛ばせる?

自宅の庭なら、私有地なので低空飛行くらいなら大丈夫かな?と思われる方もいるかもしれませんが、下記に該当する場合は飛行できません。

  • 人口集中地区(DID)
  • 空港、重要施設の周辺
  • 物件や人から30m離れていない

参考までに佐賀県の周辺を国土地理院のサイトで調べてみると、まだまだ飛ばせる余地はありそうです。

maps_gsi_saga.png

田んぼや畑は飛ばせる?

自宅の庭と同じく、下記に該当していない場合は飛行できます。

  • 人口集中地区(DID)
  • 空港周辺、重要施設の周辺
  • 物件や人から30m離れていない

ただし、他人の土地で飛ばす場合は、必ず所有者へ許可を取りましょう。

公園は飛ばせる?

広い敷地の公園なら、ドローンの練習に最適だ!と思われるかもしれませんが、公園では独自に持ち込みを禁止している場合がほとんどです。入口の看板など、きちんと確認しましょう。

河川敷は飛ばせる?

誰もいない河川敷はどうでしょう?単純に、水没の確率が上がってしまうのは致し方ありませんが、河川には河川法という法律があります。

河川法ではドローンの飛行自体を禁止しているわけではありませんが、河川管理者などによって規制されている場合があります。飛行予定の河川管理者へ、問い合わせるようにしましょう。

山の中は飛ばせる?

山の中では木々などの障害物が多いのが気になりますが、山の頂上からドローンを飛ばすと広大な景色が撮影できそうですね。

そもそも150m未満の飛行であることが条件ですが、これは海抜ではなく地表から計測しますので、山の頂上から150m未満であれば飛行可能です。

しかし、頂上から麓に向かってドローンが水平移動していくと、地表は下がっていきますので、おのずと飛行高度がプラスされていきます。「地表から150m未満」という条件からはみ出さないように気をつけましょう。

また、山の所有者に許可を得るのもお忘れなく。

ドローンを飛ばせる場所の探し方(九州・佐賀編)

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では、実際に佐賀で飛ばせる場所を探してみましょう。

まずはアプリで飛行禁止エリアをチェック

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ドローンフライトナビをつかって、SKYIINOVATIONがある佐賀市周辺を表示させてみます。人口集中地区になっている部分が赤く塗りつぶされています。また、佐賀大学医学部附属病院にはヘリポートがあるため、空港ではありませんが周辺の飛行が規制されているのがわかります。(画面左上:緑の部分)

該当しない場所はどこ?

佐賀市内は人口集中地区がありましたが、少し離れると飛行できそうな場所はたくさんありました!田舎の良いところですね。

車で移動できそうな箇所をいくつかピックアップし、GoogleMapのストリートビューで下見してみると、場所の雰囲気もわかりやすいです。

場所ごとの規制もチェック

広い敷地を見つけたら、所有者情報を確認し、許可を得ましょう。

「気軽に練習したいので、許可をとったりしたくない」という方は、月額制で飛行可能エリアが使用できるsora:shareもオススメです。

結局どこで飛ばせる?

許可を取らず勝手に飛行させると、「第3者からの通報→警察の職務質問→許可を得ていない→逮捕」となってしまいます。初心者のドローンユーザーでまずは10時間の飛行訓練をしたい!という場合は、体育館などをレンタルするのも一つの方法です。

室内の場合は、航空法の対象とならないため、気兼ねなく練習を積むことができます。

ドローン専用練習場なら間違いない

ドローンの練習場に設定されている場所を使用するのが一番安心ではないでしょうか。

佐賀県では、廃校となった小学校跡をリノベーションした施設「SAGA FURUYU CAMP」で体育館のレンタルが可能です。

近県の福岡まで足を伸ばすと、フットサルコート「スプラージ金隈」内で運営している飛行練習場「ドローン福岡」などもあります。

ドローンを飛ばした後にやること

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ドローンの飛行後、そのまま収納して放置するのは危険です。

機体チェック

機体に損傷や汚れがないか、確認して対処するようにしましょう。フライト前後の機体点検は、ドローンパイロットとしてルーティンにしましょう。

バッテリーの管理

バッテリーの寿命は、管理の仕方で変わってきます。少しでも長持ちさせるために、下記の点をチェックしてください。

  • 飛行直後は電池の温度が上昇しているため、冷めるまで充電を待つ(すぐに飛行させたい場合は予備バッテリーを使用しましょう)
  • 理想的な保管温度は22~28℃
  • 振動や子どものイタズラなどで落下する心配のない、風通しが良く、乾燥した場所で保管する
  • フル充電の状態で放置しない。バッテリーを10日以上使用しない場合は、40〜65%まで放電すると寿命が延びます
  • 長期間放置しない。液漏れの故障などを避けるため、機体から外して保管しましょう。自然放電され、過放電の状態が続くと劣化して充電できなくなってしまうので、最低でも月に1度はバッテリーチェックするようにしましょう。

飛行記録

飛行情報の共有は、ルールが改正されています。飛行実績の報告は原則不要となりましたが、飛行実績の作成・管理については飛行マニュアルに従い今後も継続して実施する必要があります。

飛行実績の報告を航空局から求められた場合は、速やかに報告できるようにしておきましょう。

詳しくは国交省のサイトをご覧ください。

撮影した動画をインターネットに公開する際に気をつけること

空撮した映像をSNSなどのインターネット上へ公開する場合は、第3者の映り込みがないか、プライバシー権や肖像権、個人情報の保護などに配慮しましょう。

飛ばせる場所を増やしたくなったら?飛行許可申請してみよう

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ドローンの飛行スキルもアップし、もっと多くの場所でフライトを楽しみたい場合は、飛行許可の申請を行ってみましょう。

オンラインサービス「ドローン情報基盤システム(飛行許可承認機能)<通称:DIPS>」での申請が可能です。詳しくは国交省のページを参考にしてください。

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